どうも、海外(特にミャンマー)が好きでミャンマーは複数回の渡航経験があるぐちを(@guchiwo_nomad)です。
先日、千葉県富津市の金谷を訪れ、写真家のヒロタケンジさんと会ってきました。
ヒロタケンジさんは過去にキャノンの一眼レフを片手に世界一周をされていて、その時にミャンマーにも訪れています。
そして、実は僕と同じくミャンマーの魅力に取り憑かれた1人でもあるんです。
今回は、同じミャンマー好きで間柄でひたすらにミャンマーについて語り合う対談をしましたので、その時の様子をここに記していこうと思います!
写真家のヒロタケンジさんとはどんな人物?
1980年東京生まれ。30歳の時に8年間勤めたIT会社を退社し、その4年後の2014年12月にキャノンの一眼レフを片手に世界放浪の旅へ。2年に渡る旅の中で計31ヶ国を訪れ、2016年に日本に帰国。現在は千葉県富津市にあるフリーランスの聖地「金谷」を拠点にフリーのカメラマンとして活動するかたわら、ブログやTwitterで自身の旅の経験や金谷での生活について発信をしている。詳しいプロフィールはこちら。
ヒロタケンジさんとミャンマーをテーマに対談
ケンケンさん(ヒロタケンジさんの愛称)、お久しぶりです。
お会いするのは山梨で会ったとき以来ですね!
ぐちを君、お久しぶり!
金谷でまたこうして会えて嬉しいです!
Q.「そもそもミャンマーは好きですか?」
まずこのインタビューの前提について念のため確認をしておきたいんですけど、そもそもケンケンさんってミャンマーのこと好きでしたよね?
はい、もちろんです!
それは良かったです!
(これで心おぎなくインタビューできる)
周りの人に「どこの国が1番良かった?」って聞かれた時はだいたい「ミャンマー」と答えるくらいは好きですね。
なんと!
それは僕としても嬉しい言葉!
まあカテゴリーにもよりますけどね。
例えば「1番刺激的だったのは?」だったら僕的には「エチオピア」ですけど、総合してみたらやっぱりミャンマーかなと。
おー、エチオピアですか。
僕はまだ行ったことない国ですけど、具体的にどのあたりが刺激的なんですか?
エチオピアは何と言っても過酷ですね笑
インフラはほとんど整っていないし道はガタガタ。
朝5時に起きて列に並ばないとバスに乗れなかったり、ベッドバグ(南京虫)がすごかったり。
そして何よりご飯が全然美味しくないし、かなり旅人泣かせの国ですね。
でも逆にそれが良いんですよ。
インフラが整っていないぶん自然は豊かで、訪れると究極の「旅してる感」が出る国です。
まさに旅人の発想ですねw
ミャンマーもある程度これと同じことが言える国ではあると思うんですけど、どう思いますか?
過酷さではエチオピアが圧倒的ですが、インフラが整っていないところとかはミャンマーも同じだと思います。
そして、ミャンマーもまた「旅してる感」が出る国ですよね。
ホントその通りです!
僕もある種のアドベンチャー気分を味わいたい人にはミャンマーを強くおすすめしています。
Q.「ミャンマーのどんなところが好きですか?」
ケンケンさんはミャンマーのどんなところが好きですか?
やっぱり人ですね。
やはり、そうなりましたか。
僕もいろいろ好きなポイントがありますけど、結論そこに行き着きますね。
ホントに優しい人が多い国だなと思いました。
外国人に対してもみんなフレンドリーに接してくれますしね。
あと、旅行者を騙す人がいなかったですね。
確かにそうですね。
僕もミャンマー人の優しさには行く度に驚かされます。
旅行者を騙す人はいないこともないですが、他の国に比べたらかなり少ないと感じます。
宗教の力なんでしょうね。
「来世のために現生で善い行いをして徳を積んで生きる」という仏教の教えが忠実に守られているなと。
そうですね。
みなさん敬虔な方が多くて驚くばかりです。
Q.「現地のミャンマー人に優しくされたエピソードがあれば教えてください」
具体的にどんな場面で、ミャンマーの人の優しさを感じることがありましたか?
うーん、そうですね…
道歩いてたら知らない人に話しかけられて、ご飯をいただきました!
それはまたすごい笑
ラペットゥをいただきましたよ。
日本ではよく「お茶の葉サラダ」と言われているやつですね。
はい。
クセがあってあまり美味しいとは思いませんでしたが…笑
はは!笑
(僕は割と好きなんだけどな…)
あと、ミャワディ(タイとの国境の町)ではグラサンかけた怪しいオッサンに「俺の町へようこそ」的なノリで話かけられたんですけど、内心「大丈夫かな?」と思いつつも、結局町を案内してもらってご飯も一緒に食べて…。
なのに見返りとか一切なくて…ただの優しいオッサンでした!笑
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でも、何もお金とか取られなかったのは驚きですね!
はい、他の国だと向こうから話かけてくるタイプは基本アウトですからね。
ミャンマーへ入国して最初の出来事だったんですけど、いきなり良い意味でのカルチャーショックでしたよ。
本当に徳を積むためだけにやってるんだなと。
あと僕のエピソードではないですが、僕の好きな人で「関野吉晴さん」っていう探検家がいて、その方もミャンマー人の優しさと宗教との関わりについて触れていますよ。
ミャンマー人もすごく親切です。10年前にデジタルカメラを使い始めて、自転車で旅をしている時にデータを全部入れていたハードディスクを失くしたんですね。前に泊まったホテルに電話したら「預かっています」というんです。「すぐに取りに行きます」っていうと、「あなたは予定があるでしょう。旅を続けてください。私たちが持って行きますから」と。タクシーに現金を置き忘れても戻ってくるような人たちなんですが、よく考えてみると、彼らは上座部仏教です。チベット仏教もそうですが、彼らは来世を信じています。よき来世に行くためには功徳を積まなければならない。イスラムにとっても、良いことすることが天国に行く近道なんです。自分のために、来世のために、いま良い行いをするんですね。宗教が「足るを知る」を教えてくれている面が、世界中を見ると多いなと感じました。
引用:人間らしさVol.1 探検家・関野吉晴さんと人類の足跡たどる – NEXT WISDOM FOUNDATION
恥ずかしながらまだ存じ上げてませんでした…。
生き様がすごくカッコイイお方ですね。
Amazonで関野吉晴さんの著書を買って読んでみます!
ぜひぜひ!
Q.「世界放浪旅行の中でミャンマーに行こうと思ったきっかけは何ですか?」
そもそも世界放浪中にミャンマーへ行こうと思ったきっかけは何ですか?
僕がミャンマーを訪れたのは2014年の3月だったんですが、その頃は軍事政権が終わって民主化したばかりだったんですよね。
たしか民政移管が2011年なので、たった3年後ですか…。
はい。
なので鎖国が終わって間もない姿と言うか、どんどん欧米文化の流入が進んで国の姿が近いうちに変わるなと感じたので、絶対に放浪旅の中では訪れようと。
僕も最初にミャンマーを訪れた時は同じ理由でしたね。
あとはチン族の刺青文化をこの目で見てみたいなって。
なるほど!
それでチン州のミンダに行ってたわけですね!
チン族の刺青文化とは?
ミャンマー西部に住む少数民族チン族の女性には、かつて顔一面に入れ墨をする習わしがあった。若い女性はもうやらなくなったが、村のおばあさんには網目状の入れ墨がくっきりと残っている。
引用:あえて醜くした?チン族が顔に入れ墨をする理由 – たびそら
理由は諸説あるようだが、美人が多いことで有名だったチン族の女性たちが、王族の妃として誘拐されないようにあえて醜くしたとも言われている。
実は僕も、刺青のおばあさんとはラカイン州のミャウーを訪れた時に1度お会いしています(その時のことまだ記事にしてないや…)。
これから確実に消滅する文化なので、彼女たちに会う経験はとても貴重なものですよね。
ホントにそう思います。
Q.「いつ、どこを、どんなルートで訪れましたか?」
ちなみに、ミャンマーは計何日間に渡って旅されてたんですか?
28日間ですね。
当時の観光ビザの最長期間ですね!
そうそう!
確か今はビザ免除なんですよね?
うらやましい。
そうですそうです!
しかも今は30日間滞在できますよ。
そうなんだ。
パスポートだけで30日間も滞在できるの凄いね!
ミャンマーもどんどん変わっていくなあ。
ちなみに、旅のルートは?
最後のインレー湖で観光ができなかったのは残念ですけど、結構いろんなところに訪れてたんですね!
それぞれの行った場所でどんなことをしてましたか?
基本はミャンマーの日常の風景をカメラで撮りつつ観光ですね。
観光とはパゴダ(仏教寺院)に行くってことですよね?
そうですね。
ミャンマーではパゴダに行く以外にあんま観光ですることないので…笑
間違いないです笑
Q.「訪れた中で特に印象に残っている場所は?」
訪れた地域の中で、特に印象に残っている場所はどこですか?
やっぱりミャンマーに来る大きな目的だったチン州のミンダへの訪問と、あとはカローのトレッキングですね。
カローのトレッキングは僕はまだ参加したことがないのでよく分かっていないんですけど、どういったツアー内容でしたか?
2泊3日かけてひたすらミャンマーのド田舎を歩き続けるんですよ。
炎天下の中で1日あたり20キロくらい。
ちょっと大変だけど、でもその道中の景色が本当に素晴らしくて。
たまに垣間見る村々の日常も本当に素敵でした。
ミャンマーの前にいたベトナムで出会った旅人から「カローのトレッキングは素晴らしかった」って話を聞いて僕も参加することにしたんですけど、参加して本当に良かったですね。
おお!
僕もいつか参加しないと!
逆にぐちを君はどこが印象に残っているの?
僕ですか?
そうですね…
ケンケンさんが行ったことない場所でしたら、僕はパアンが印象に残っていますね。
パアンってミャワディとヤンゴンの間にある町だよね?
僕は確か経由しただけで特に観光はしなかったんですけど、何が良かったんですか?
パアンは町の郊外にいくつか洞窟寺院があって、それらを訪れるツアーが良かったですね。
あと、パアンはとにかく自然が雄大です。
雨季のシーズンが緑が綺麗になり、湖も形成されてすごく写真映えするので、特におすすめしたいです!
そうなんですね!
次ミャンマーへ行く時はそこに行ってみようかな~。
Q.「次回ミャンマーを訪れるならどこに行きたいですか?」
そうそう、ケンケンさんはまたミャンマーに行く予定はありますか?
行きたいけど予定はないですね。
正直今はお金に苦労しているのもあって全然それどころではないです…。
でも、またミャンマーも含めて海外に行くのを目標に頑張ってお金を稼ぎますよ。
最近は写真の仕事でめちゃめちゃ営業かけてるので、うまくハマってくれるといいですね!笑
なるほど。
僕もまだ全然稼げてないのでお互い頑張らないとですね!
もし次行くとなったらどこに行きたいですか?
インドとの国境地帯ですかね。
インパールのほう。
ミャンマーを旅してそのままインドに行きたいです!
最高です!
Q.「ぶっちゃけミャンマーの女性は綺麗だと思いますか?」
あのー。
はい。
ちょっと話は変わりますが…。
はい。
ぶっちゃけ「ミャンマーの女性って綺麗だなー」とか「可愛い子多いなー」とかって思います?
はい!笑
やっぱりそう思いますよね!笑
クラスの中で1人いるアイドル的な子が街中にたくさんいるなと。
特に、インド系のエキゾチックで堀が深い顔つきの人が僕の好みですね。
中国の昆明や成都、ウクライナやエチオピアも綺麗な人が多かったですがミャンマーもかなりレベル高いなと思います。
確かにインドの血が混じっていると、キリっとした顔の美人が多いですよね。
一方でタイや中国寄りの柔らかい顔つきの人もいるので、ミャンマーは多様でおもしろいです。
あと何より、ロンジー(ミャンマーの民族衣装)を着ている姿が素敵ですよね。
ホントその通りです!
美女×ロンジーは反則ですよ!笑
Q.「ミャンマーの料理はあまり美味しいと思わなかったんですか?」
そういえば、ミャンマーの食事はあんまり口に合わなかったんですか?
そうですね…。
僕にはちょっと合わなかったですね。
とにかく油っこい食べ物が多いし、特にカレーは「もはやカレーじゃなくて油じゃん!」みたいな(笑)
油っこいのは間違いないです…笑
ミャンマー料理は日本人からの評価も結構分かれますね。
ハマる人はハマるんですけど。
あ、でもカローのトレッキングの時に出された料理は全部美味しかったです。
シャン料理だからですかね?
日本人の口によく合うと言われている。
料理はあまり詳しくないんであれですけど、たぶん夜ご飯はシャン料理だったと思います。
朝ごはんのクレープが1番でしたけどね(笑)
まさかの洋食…笑
ちなみに、ミャンマーは揚げ物が激安で味のクオリティも高めなので次回はぜひ試してみてください!
ケンタッキーのフライドチキンとかマジで美味いっす。
そうなんですか!
チェーンならどこ行っても基本変わらない味でしょうから良いですね。
ただ、ミャンマーのケンタッキーのフライドチキンはなんか美味しい気がするんですよね。
ただの僕のミャンマー寄りのバイアスかもですが(笑)
なるほど!
でも、美味しいとはいえ結局油っこいですね笑
そうですねw
胃もたれに効く胃腸薬は絶対に持って行くべきすね!笑
Q.「写真家として思うミャンマーの魅力とは?」
最後にとっておきの質問をしたいなと。
なんでしょう?
ズバリ、写真家として感じるミャンマーの魅力って何でしょうか?
「撮ってて楽しい」そして「安心して撮れる」ってことだと思います。
ミャンマーにいた時は28日間ずっと動き回って人々の暮らしを中心に写真を撮ってたんですけど、終始楽しかったですね。
何よりも写真を撮られることに対してフレンドリーに心を開いてくれるミャンマーの方々が本当に多くて、そういった意味で安心して写真を撮ることができました。
僕自身もミャンマーで写真を撮る時は同じことを感じます。
写真家はミャンマーにハマる人が多いのではないかなと。
僕もそう思います。
自然も町も、人も動物も、パゴダや日常の暮らしの光景も全てがフォトジェニックですからね。
まとめ:ヒロタケンジさんとのミャンマー対談を終えて
なかなかにニッチな話題でしたが、ミャンマー好き同士、お互いに盛り上がることができました。
ミャンマーをテーマに誰かと話す機会はあまり無いので、個人的にはとても有意義な対談になったなと。
そして対談後、「写真家はミャンマーにハマりやすいのではないか」と改めて考えるようにもなりました。
少しネタバラシすると写真家はミャンマーにハマりやすいなという結論で一致。
— ぐちを🌏 ノマド旅人🧑🏻💻 (@guchiwo_nomad) August 27, 2019
そして冒険が好きな人はミャンマーはおすすめの旅行先ですね。
まだまだインフラの整ってない国ですが、手付かずの暮らしと自然が残ってるし、何よりも温かく旅行者に優しい国民性がミャンマーを訪れる旅人を惹きつける。 https://t.co/2Z6npAK0Im
もしあなたが写真好きな方なのであれば、ミャンマーはぜひおすすめしたい国なので、ぜひ機会があれば訪れてみてください。
というわけで、今回のインタビュー記事は以上となります。
今回対談させていただいたヒロタケンジさんはミャンマー以外にも数多くの国を訪れ、その様子を素敵な写真と一緒にブログにまとめられております。
また、写真撮影のお仕事も募集されておりますので、こちらもぜひチェックしてみてください!