という方向けの記事を用意しました。
- ミャンマー国内の長距離移動手段について紹介
- ミャンマー国内の短距離移動手段について紹介
移動手段は豊富にあるので、長距離移動と短距離移動の2つに分けて、それぞれの特徴やメリット・デメリットを詳しく解説していきます。
旅行の参考にしてみてください(^^)
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ミャンマー国内の長距離移動手段6種類
まずはミャンマー国内の長距離移動手段について紹介します。
1つずつ見ていきましょう!
飛行機

飛行機は、ミャンマーの長距離移動手段の代表格となります。
路線数も多く、主要都市間であれば1日数便は運行されているので、使い勝手はそれほど悪くありません。
国内線は航空会社が意外と多くありますが、LCCや外資の会社は存在せず、ミャンマーのレガシー航空会社が市場を独占しているような状態です。
- エア・カンボーザ(Air KBZ)
- ミャンマー・ナショナル航空(Myanmar National Airlines)
- ゴールデン・ミャンマー航空(Golden Myanmar Airlines)
- ミャンマー国際航空(Myanmar Airways International)
- マン・ヤダナーポン航空(Mann Yadanarpon Airlines)
飛行機のメリット
やはり、国内の長距離移動では最速での移動ができます。
参考までに、所要時間は
- ヤンゴン → マンダレー約70分
- ヤンゴン → バガン:約80分
- ヤンゴン → ヘーホー:約80分
となっています。
長時間移動をなくすことができるので、高速バスや鉄道と比べても移動の疲労はかなり少なくなりますね。
飛行機のデメリット
ミャンマーのお国柄で外国人は割高運賃になり、最低でも片道100USドル程度かかります。
東南アジアの国内線にしてはかなり高い金額になりますね。
また、遅延や運休も頻繁にあり、雨季は路線によっては減便になることもあります。
飛行機の利用方法
ミャンマーの国内線はスカイスキャナーやエクスペディアを利用して一括検索をし、最安値を探して予約することができます。
慣れてない人は現地の旅行代理店で直接手配するのもありですね。
高速バス

高速バスは、ミャンマーの長距離移動では最も一般的な移動手段になり、ほぼ全ての都市間移動を網羅しています。
運行されている会社も非常に多いのが特徴ですね。
- JJ Express
- E-lite Express
- Mandalar Minn Express
- Bagan Minthar Express
上記は旅行で利用する機会の多いバス会社となるでしょう。
高速バスのメリット
昼行便・夜行便と豊富にあるので、利便性は高いです。
また、価格も非常に安く、ミャンマーでは最もコスパの良い移動手段となります。
主要な路線ではVIPバスも運行されているので、乗り心地も決して悪くはありません。
高速バスのデメリット
日本や韓国・中国の中古バスを利用しているので、故障が発生して遅れることがよくあります。
また、ミャンマーの悪い道路事情もあって揺れが激しいことも。
他には、エアコンの効きすぎによって車内が寒いことも多いです。
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高速バスの利用方法
バスチケットは基本的に、現地ホテルのレセプションで頼んで手配するか、ヤンゴンの場合はヤンゴン中央駅前にあるバスチケット・オフィスでチケットを購入可能です。
▼ヤンゴン中央駅前バスチケット・オフィスの場所
また、最近ではオンラインでの予約&クレジットカードでの決済サービスも始まり、徐々にですが現地でも普及してきていますよ。
▼ミャンマーでオンライン予約可能なバス会社について詳しくはこちら

ミニバス

ミニバスは、一部の中距離移動(マンダレ ↔ バガン、ヤンゴン → バゴーなど)で利用する機会があります。
ミニバスのメリット
本数が多く、料金が安いのが最大のメリットです。
また、高速バスより車体が小さいので、高速バスのバスターミナルよりもより町の中心部に近いところまで行ってくれます。
ミニバスのデメリット
僕が以前バゴーからヤンゴンへの移動時に利用した時はパンクを起こして後続のバスに乗り換えさせられました。
なので、故障のリスクはそれなりにあると思います。
ミニバスの利用方法
マンダレ ↔ バガンについてはマンダレーのホテル、バガンのホテルで購入ができます。
OK Expressというバスにすると、到着地のホテルまでの送迎をしてもらえるのでおすすめです。
ヤンゴン ↔ バゴーについては、特に事前予約は必要なく、そのまま乗車して車掌にお金を払えば大丈夫です。
鉄道

ミャンマーの鉄道はイギリス統治時代に国策で鉄道建設が行われたため、路線の数も多くかなりの国土を網羅しています。
最近ではヤンゴンを中心に日本の中古車両が導入されていて、日本人に馴染みのある光景を見ることができますよ。
鉄道のメリット
のんびりとして風情のある移動を楽しむことができます。
道中で見れらる街並みや自然、人々の生活を見てみたい人にはおすすめですね。
外国人に人気があるのは、ヤンゴンを走る環状線と、世界第2位の高さを誇るゴッティ鉄橋を通るマンダレー・シッポー間の路線になります。
鉄道のデメリット
鉄道設備の老朽化が激しくスピードが出せないため、移動時間がかなり長くなります。
また、乗り心地もアッパー・クラスでないとかなり悪いです。
遅延も日常茶飯事なので、単純な移動手段としてはおすすめではありません。
鉄道の利用方法
乗車する駅でチケットを購入するのが一般的ですが、一部の旅行代理店で手配することも可能です。
時刻や料金はこちらのサイトでも調べることができます。
船(クルーズ船・ツーリストボート)

船は、マンダレー・バガン間を走るクルーズ船や、マンダレーから郊外のミングォンへ行く時に利用するツーリストボートといった利用機会があります。
船のメリット
船からの景色はとにかく素晴らしいので、機会や予算があればぜひ利用してみましょう。
船のデメリット
スピードはそれほど速くないので、移動時間が長くかかります。
また、高速バスに比べると値段が高い場合が多いですね。
船の利用方法
現地の旅行会社で直接頼むか、マンダレー・バガン間のクルーズ船であればH.I.Sから予約することができます。
マンダレー・ミングォン間のツーリストボートは、出発前に船着き場のオフィスで手配するか、こちらもH.I.Sの現地オプショナルツアーを利用する方法がありますよ。
▼マンダレーからミングォンへの行き方について詳しくはこちら

チャーター

公共交通を利用する以外では、専用車をチャーターして都市間移動をしたり観光地を巡ることもできます。
基本的には、現地に詳しいミャンマー人ドライバーが運転することになりますね。
チャーターのメリット
かなり融通の利いた移動ができるのが1番のメリットですね。
気さくな運転手と巡り合えれば、移動も楽しくなること間違いなしです。
チャーターのデメリット
仕方のないことですが、どうしても値段がそれなりに高くなってしまいます。
なので、グループで利用して割り勘するのが無難ですね。
チャーターの利用方法
貸切ツアーによる観光や、空港送迎のプランであればベルトラを利用してネット予約することができます。
ベルトラに好みのプランが無い場合は、現地の旅行代理店やホテルのレセプションに直接聞いて個別に手配してみましょう。
ミャンマー国内の短距離移動手段8種類
続いて、短距離の移動手段について1つずつ紹介&解説していきます。
路線バス(YBS)

路線バスは、ヤンゴンにYBS(Yangon Bus Service)というものがあります。
2017年から始まった割と新しいサービスで、複数会社が約300路線を運行していたものを1つの会社に統一し、路線を93まで絞って以前よりも分かりやすくなりました。
また、同時に新型バスを一部に導入し、乗り心地も格段によくなっています。
旅行者が利用する機会が多いのは、ヤンゴン市内・ヤンゴン国際空港を結ぶエアポート・バスか、ヤンゴン市内・アウンミンガラー・バスターミナルを結ぶ36番のバスになるでしょう。
路線バス(YBS)のメリット
何よりも安いです。
どこまで乗っても料金が固定、基本的には1回200チャット(約15円)という破格なサービスになります。
エアポート・バスについては1回500チャット(約35円)です。
路線バス(YBS)のデメリット
ドライバーによっては運転が荒い時があり、またラッシュ時はかなり混雑するので、乗り心地はタクシーよりも確実に悪いです。
また、停留所での乗り降りが多少難しいので、慣れていないと利用しづらいですね。
路線バス(YBS)の利用方法
基本は前乗り後ろ降り、料金は前払いです。
注意点としては、お釣りは出ないので、ぴったりの紙幣を用意しておく必要があります。
慣れていないと利用が難しいところもありますが、GoogleマップやMaps.meといった地図アプリを利用して現在地を確かめつつ利用すると良いでしょう。


ちなみに難易度高めですが、YBSの路線検索は39 Bite Puというアプリを利用して調べることができます。
現地向けのアプリですが、
- バス停名を英語で検索できる
- バス路線の数字はビルマ数字(解読が必要)
といったものになるので、必要に応じて使ってみてください。

タクシー

タクシーは短距離・中距離移動では最もポピュラーな移動手段で、日本と比べればかなり格安で利用ができます。
ヤンゴンであればGrabといった配車アプリが普及し、外国人にも利用がしやすくなっています。

タクシーのメリット
行き先さえ指定すれば基本的にどこへでも行くことができます。
たくさんの荷物を持っててもスムーズに移動ができるので、旅行ではかなり役立ちますね。
タクシーのデメリット
基本的にメーターはなく事前交渉制で、外国人は現地人価格よりも2~3倍ほど高く請求されます(料金が事前固定のGrabを除く)。
ある程度の値引きは可能なものの、現地人と同じ相場で乗るのはほぼ不可能です。
特に観光地ではボッタクリも多いので注意が必要ですね。
タクシーの利用方法
都市部ではかなりの数が走っているので、利用に困ることはないでしょう。
空港やバスターミナルではよくドライバーが待機していて、呼び込みも激しいです。
また、ホテルによってはフロントで手配することも可能です。
Grabについては、ドライバーに分かりやすいところからアプリを使って呼べば問題なしですね。
ただし、利用にはインターネット環境が必要なので、SIMカードかレンタルWiFiの準備をお忘れなく。
バイクタクシー

バイクタクシーはヤンゴン以外の地方都市でポピュラーな移動手段です。
バイクタクシーのメリット
車よりも小回りが利くのがメリットですね。
また、料金もかなり安いです。
バイクタクシーのデメリット
万が一事故にあった場合のリスクが高いです。
また、バイクの2人乗りに慣れていない人にはおすすめしません。
バイクタクシーの利用方法
現状は配車アプリで呼ぶことができないので、流しのものを利用するしかありません。
料金は事前交渉制となります。
ピックアップ

ピックアップは、軽トラックの荷台を人を乗せられるように改造したローカルの移動手段です。
ピックアップのメリット
格安に移動できるので、旅費を節約したい人にはおすすめです。
逆にそれ以外のメリットは特にないですね(笑)
ピックアップのデメリット
乗り心地が悪く、古い車両を利用しているので故障も多いです。
また、満員にならないと発車しないシステムなので必ず混みますし、思った以上に時間がかかることもあります。
ピックアップの利用方法
マンダレー市内から郊外のアマラプラやサガインへ行く時などで利用機会があります。
客引きがいるので行き先を確認し、料金を確認&支払いして乗車すればOKですね。
サイカー

サイカーは、2人乗りの自転車のこと。
それほど目にする機会はありませんが、ヤンゴンやバガンで利用できる機会があります。
サイカーのメリット
人によっては旅情気分を味わえると思います。
サイカーのデメリット
移動スピードも遅い割にそれほど格安というわけでもないので、単純な移動手段としては全くおすすめできません。
サイカーの利用方法
見つけたら行き先を伝えて乗車すればOKです。
料金は事前交渉制となります。
馬車

馬車もミャンマーではバガンやインワといった一部地域に存在しますが、移動手段というよりは観光客向けのアクティビティーの1つですね。
現地では英語の「ホースカー(Horse Car)」で通用します。
馬車のメリット
のんびりとした移動ができ、観光気分を味わうことができるでしょう。
馬車のデメリット
料金はそれなりにします。
また、スピードも遅いのでのんびりした旅行がしたい人以外はおすすめできません。
馬車の利用方法
待機している馬車を探し、ドライバーと直接交渉します。
料金は事前交渉です。
レンタルバイク(E-Bike)

バイクをレンタルして自分で観光することも一部地域ではできますが、基本的にはバガンのE-Bike利用がメインとなるでしょう。
E-Bikeとはバガンで外国人観光客も利用できる中国製の電動蓄電池式バイクのことを言います。
レンタルバイク(E-Bike)のメリット
E-Bikeについては、広大なバガンを自分のペースで移動できるおすすめの乗り物になります。
小回りも効き、バガンのマイナーな遺跡へ行く際には必須の乗り物ですね。
サンライズやサンセットを鑑賞する時にも役立つのでぜひ利用してみましょう。
レンタルバイク(E-Bike)のデメリット
自分で運転するので利用には細心の注意が必要です。
また、車両によってはバッテリー切れが早いものもあります。
レンタルバイク(E-Bike)の利用方法
バガンではE-Bikeのレンタル場所が至るところにあるので、適当なお店でレンタルすればOKです。
1日プランと半日プランの料金設定があり、19時返却が原則となります。
▼バガンのE-Bikeについては詳しくはこちら

レンタサイクル

レンタサイクルは、マンダレーやバガンで利用する機会があります。
レンタサイクルのメリット
料金はとにかく安く、1日レンタルしても1,500チャット(約105円)とかザラにあります。
レンタサイクルのデメリット
暑いミャンマーで利用するのはなかなかに酷ですね。
また、ミャンマーは運転が荒いので事故のリスクもかなり高いです。
レンタサイクルの利用方法
現地の旅行代理店やゲストハウスに置いてあることがあるので、そこでレンタルするのが基本です。
まとめ:ミャンマー国内移動手段は豊富

以上、ミャンマーの国内移動手段について解説しました。
ミャンマーの国内移動手段はバリエーションに富んでいるので、ご自身の旅行スタイルに合わせて選びましょう。
ミャンマーの交通事情は変化が激しいですが、現状利用できるほぼ全ての移動手段について紹介しましたので、旅行の参考になれば嬉しいです(^^)
▼ミャンマー行きの格安航空券検索はこちら
- レンタルWiFi(旅行初心者向け)
WiFiのモバイル端末を空港や宅配でレンタルし、使用後に返却します。大手キャリアの海外パケット通信より安価で、SIMの操作も不要なのがメリット。複数人でのシェアも可能なので、グループ旅行では重宝するでしょう。ミャンマー旅行であればグローバルWiFiの4G高速プランがおすすめです。
- SIMカード(旅行上級者向け)
現地で使用可能なSIMカードを購入し、現地の販売員に頼むか、もしくは各自で設定します。レンタルWiFiよりも安価ですが、設定が多少複雑で、SIMフリーのスマホでないと利用できないのがデメリット。ミャンマー旅行であればtelenorといった現地SIMか、タイAISのアジア周遊SIM「SIM2Fly」をネット通販で購入するのがおすすめです。自分で設定する場合はSIMカードケースホルダー&ピンの用意も忘れずに!